乃木坂46のキャプテン、桜井玲香(23)が、舞台「半神」(7月11日から東京・天王洲銀河劇場などで上演)に主演することが4月30日、分かった。日本舞踊家で女優の藤間爽子(23)とのダブル主演となる。原作者の漫画家萩尾望都氏と演出家野田秀樹氏が、共同で脚本を手がける。

 原作は、萩尾氏が84年に発表した短編漫画。桜井演じるシュラと藤間演じるマリアは、生まれた時から腰の部分でつながっている結合双生児。みにくい容姿ながら高い知能を持つ姉のシュラは、美しい容姿で知能が低く話すことができない妹のマリアを疎んでいたが、10歳を前に2人とも衰弱してしまい、2人を切り離す選択を迫られる。

 舞台版は86年に初演し、99年の再演には深津絵里(45)と加藤貴子(47)が出演。今回が5度目の上演となる。乃木坂46のメンバーが、野田氏が手がける舞台に出演するのは初めてで、桜井は「野田さんが作られる舞台は私にとって未経験の世界観で心配もありますが、とてもいい経験ができると思うので、萎縮せずに自分を解放していきたいと思います」と話した。

 桜井は16年9月上演の「嫌われ松子の一生」以来約2年ぶりの舞台主演となる。「すごくやりがいを感じますし、自分たちがどんな双子に化けるのかとても楽しみです。演出の中屋敷法仁さんからは『化物になってください』と言われているので、誰も見たことのない双子を自由に無邪気に演じたいと思います」と意気込んだ。