英国のヘンリー王子との挙式を19日に控えた米女優メーガン・マークル(36)の父トーマス・マークル氏(73)が、パパラッチとグルになって写真を捏造(ねつぞう)していたことが発覚し、挙式を欠席することとなった。

 娘と一緒にバージンロードを歩くことが予定されていたマークル氏だが、英王室は「ヘンリー王子とマークルさんはトーマス・マークル氏が非常に難しい状況にあることを理解し、敬意を払ってくれることをお願いしています」とコメントし、マークル氏が挙式を欠席することを正式に発表。マークル氏は、6日に突如襲った心臓病と挙式を前にメディアに出回った自身の写真が原因だとコメントしている。入院していた病院からはすでに退院しているという。

 問題の写真は、マークル氏がインターネットカフェで娘とヘンリー王子の写真が掲載されたパソコンの画面を感慨深げに眺めているものや、カフェで英国のガイドブックを読む姿、結婚式に向けてスーツをオーダーメードするために採寸している様子を撮影したものなど。6歳の時に離婚し、一時疎遠だったと言われる父親が娘の結婚式のために準備する様子に心を打たれた人も多かったが、実際には構図や写真写りなどをパパラッチと一緒に綿密に計算した上で撮影されたものであったことが目撃者らの証言で明らかになった。

 芸能情報サイトTMZによると、マークル氏の元には5万~10万ドルの報酬でインタビューの話もあったが全て断っていたといい、一連の写真も報酬目的ではなく、これまでの悪いイメージを払拭(ふっしょく)するためだったと弁明しているという。米USウィークリー誌によると、写真を撮らせたのは暴露本を出版するなど確執が伝えられる異母姉で元女優のサマンサ・マークルだったと言い、事実を知ったマークルは「大事な日を台無しにされたくない」と激怒しているという。マークルの母ドリア・ラグランドさんは先週、すでにロンドン入りしおり、予定通りに挙式に出席する予定。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)