静岡市出身のタレント加藤諒(28)が、静岡県内テレビ初レギュラーを喜んでいる。4月からSBS夕方ワイド「イブアイしずおかエンタ」(月~金曜午後4時45分)で、金曜日に「加藤諒のいちにち生徒会長」を担当。県内の中学、高校、専門学校を訪ねるコーナーで、番組を大いに盛り上げている。静岡愛にあふれる28歳。日刊スポーツに、番組への意欲、地元で実現したい夢を語った。

 -全国区の加藤さんが、静岡県のテレビ番組で初レギュラーですね

 加藤 うれしいです~。ずっと、大好きな静岡で仕事をしたいと思ってきたので。静岡県出身アピールもしていて、ブログ、ツイッターでも「だに」「だもんで~」を使ってきました。だから、「やっと来た!」という感じです。

 -学校を訪ねるコーナーですね

 加藤 静岡の高校生は、元気いっぱいです。自分は「まだ若い」と思っていても、高校卒業から10年が過ぎたんですよね。老けたな~と実感します。

 -10歳から子役で活躍。どんな生活でしたか

 加藤 「あっぱれさんま大先生」は、隔週で学校の休日に2本撮りでした。事務所も学業優先の方針で、夏休み、春休みに映画撮影などのスケジュールでした。でも、忙しい時期もありましたね。テストは受けていましたが、出席日数が足りずに「成績がつけられません」と言われたこともあります。

 -仕事以外でも忙しかったそうですね

 加藤 小さい頃(5歳)からダンスをやっていたので。むしろ、(子役より)そっちが楽しかった。中学では卓球部でしたが、幽霊部員。なので、今、部活で頑張って生き生きしている高校生に会って「ああ、もったいないことをしたな」と少し後悔しています。

 -さて、「イブアイしずおか」ですが、他局番組と激しく視聴率を争っています。加藤さんへの期待値は高いですよ

 加藤 え~っ、ちゃんと貢献できていますかね。でも、ノビノビ自由にやらせてもらっています。ロケは月1ペースで、オンエアの時は、だいたい東京にいるので、映像を確認していませんけど(笑い)。

 -大学から東京暮らし。感じる静岡の良さとは

 加藤 過ごしやすさです。東京は電車移動で交通費もかかるけど、静岡市内だと自転車でどこでも行けちゃう。高校にも、長谷通り、北街道を走りながら、40分かけて通っていました。雨の日はカッパを着て、ごみ袋にカバンを入れてね。懐かし~い。それと、空気がいいので、静岡駅を降りるとホッとします。

 -ブログでは、富士山があるぜいたくさを書いてましたね

 加藤 昔は、あるのがあたり前でしたが、正月に帰省して、そう感じました。新幹線の車窓から見ても、「きれいだ」「本当にありがたい」と思いました。

 -「イブアイしずおか」出演は、静岡への貢献にもなりますね

 加藤 はい。今までお世話になった分、いろいろと頑張っていきたいと思います。僕、それとは別に1つ、夢があるんです。

 -それは何でしょう

 加藤 「静岡まつり」の「大御所花見行列」で、大御所(徳川家康)役を務めることです。最近は、静岡に縁のない方もやられていて、「何で~」と思います。なので、いつか務めさせていただければと。僕は「竹千代殿どん」も踊れるんですよ。「夜桜乱舞」は怪しいけど(笑い)。あとは、地元出身商人、山田長政の功績を祝う「日・タイ友好長政まつり」で、象に乗ってお菓子をばらまくパレードを復活してもらって、僕が乗りたいです(笑い)。

 -ここでアピールしたので、チャンスがあるかも

 加藤 関係者のみなさま、何とぞ、よろしくお願いいたします! 【取材・構成=柳田通斉】

 ◆加藤諒(かとう・りょう)1990年2月13日、静岡市葵区生まれ。青葉小-城内中-常葉学園橘(現常葉大橘)を経て、多摩美術大造形表現学部卒。小2から県内のCMに出演。小4の00年に出演したフジテレビ系「あっぱれさんま大先生」で注目され、多くの映画、舞台、ドラマ、バラエティー、CMに出演。160センチ、58キロ。血液型O。