黒柳徹子(84)が、「徹子の部屋」の前身番組に抜てきされた当時のエピソードを明かした。

 黒柳は13日、インスタグラムを更新。女優としてさらに演技を勉強するため米ニューヨークに留学していた1971年当時の暮らしについてつづった。

 「私は、居心地の良さに2年でもいいのかなぁ?と、心の中で思っていたけど、1年後にテレビ朝日(※当時の名称はNETテレビ)から、突然電話があって、新しく始まる『ニュース・ショー』(※『13時ショー』)のメインの司会者になって欲しいという依頼だった」と、芸能生活における転機となった出来事を振り返った。

 しかし当時、番組メイン司会者はすべて男性という時代で、女性は男性司会者の隣で「たまに『えぇ』と言ったり、『ニコリ』とほほ笑んだり、というくらいだった。しかも、テレビを見ている女性に、反感を持たれないように、たいがい抜てきされる女性は、主婦か、主婦の経験のある人に限られていた」という。自身のキャラクターとはかけ離れていたため辞退しようとしたが、局の担当者から「世の中、変わってきているんです。あなたみたいに独身で、ニューヨークへ行ったりして、自分の世界を持っている人の感覚が必要なんです。あなたに好きにやってもらいたいと、僕達は考えているんです」と説得されたと明かした。

 新しい分野での仕事に興味が沸き、帰国した黒柳。「その時、別れが辛かった人も、いなくはなかった。結婚も申し込まれたりもしていた。でも、結局、私は仕事を選んだということになるのだろうか。将来を考えて。38歳の私です」としみじみとつづった。