16年8月に脳出血を発症し右半身まひとなり、懸命なリハビリで昨年1月に復帰した女優の河合美智子(50)が19日、大阪市内で舞台「ジャンヌ・ダルク ジュテームを君に」(10月13、14日、サンケイブリーゼ)の制作発表に出席した。

 河合は物語の語り部となるクリスティーヌ・ド・ピザン役を演じる。歌劇初挑戦に「見るものであって出演するものとは思っていなかった」と戸惑いつつも「今ここにいるのが夢みたい」と笑顔を見せた。

 現在も週1回、リハビリを続けているが、手と足に少しまひが残っている。「2年前はまったく動かなかったのが、今はちょっと捻挫をしている時のような状態。ただ緊張すると、固まってしまう」と説明し、今回の舞台は「稽古から本番へ、いかに普通になだれ込むかがテーマになっています」と話した。舞台では歌も披露する予定。「病気をして肺活量が落ちたので、頑張っていきたい」と意気込んだ。

 会見にはジャンヌ・ダルク役のOSK日本歌劇団の元男役トップスター、桜花昇ぼる、シャルル7世役の元宝塚歌劇団・宙組の男役、椿火呂花も出席した。

 桜花は「元気になって帰っていただけるような舞台にしたい」。椿は「みなさまの心に残る作品にしたい」。河合は少し涙ぐみながら「いろいろとたいへんなこと、嫌なこともあるかもしれませんが、楽しい時間を過ごしていただけると思います」とPRした。