ジャーナリスト池上彰氏(68)がフジテレビ系「池上彰スペシャル 池上彰×子供×ニュース 日本とアメリカの大問題 痛快ギモンに大人も納得スペシャル」(7日午後9時)で国内外のニュースを分かりやすく解説する。小学5年生から中学2年生までの子供たち約70人の質問に全て答える2時間スペシャル。
池上氏は「かつて(NHKの)『週刊こどもニュース』で、お父さん役をやっていましたが、すっかりおじいさんになってしまいました(笑い)。子供って『王様は裸だ』って言えるんですよね。忖度(そんたく)しないで厳しい質問が出てくるんじゃないかな」と収録に臨んだ。
まず、最初の質問は「なぜ政治家は『覚えてない』とシラを切るの? なぜアメリカのご機嫌取りをするの?」というもの。
「記憶にございません」。政治家の国会答弁で何度も聞いたことがある、このお決まりのフレーズ。子どもたちからは「教育に悪い」「日本の偉い人たちなのにかっこ悪い」などと、この発言への不満が続出する。池上氏も「耳が痛い人が多いと思いますけどね」と、過去の大臣の答弁を振り返り、この発言をする意図を説明。「政治家や官僚が『記憶にありません』と言い出したら、これは怪しいと見た方が良い」と子どもたちにアドバイスする。
さらに「日本はアメリカのご機嫌取りばかりに見えるのはなぜ?」という、忖度(そんたく)なしの質問も。「安倍総理はトランプ大統領をとても大切にしているように思えるけど、トランプ大統領からみるとそうじゃないような気がする。トランプ大統領が“校長先生”で安倍総理は“担任の先生”みたいに見える」と小学6年の女子児童。この質問には池上氏も「すごいよね、子どもは。ここにいるゲストの大人だってこんなこと怖くて言えないことをズバリ言うもんね」と苦笑い。日本とアメリカの関係の背景を説明し、そして、あるべき日米の姿について解説した。
そして「そもそも『ニュース』とは何のためにあるの?」という素朴な疑問も。中学2年の女子生徒は、「朝から暗いニュースを見ると暗い気持ちになる。どうして暗いニュースばかり流すの?」と質問。それに対して池上氏は、なぜニュースが必要か、そして良いニュースしか伝えず、悪いニュースが流れなくなったらどうなるかを解説する。
さらに、「なぜ大人になったら働かなきゃいけないの? 働かなくてもいいんじゃないの?」という疑問に、池上氏は過労死問題や現在の働き方改革などについて説明。その上で子どもたちに「働くこと」への意義を語る。そして自身の“働きがい”“生きがい”を問われた池上氏は「小学生の頃はね、新聞記者になりたいと思ったんですよ。それは単純に面白いから。みんなが知らないことをいち早く知ることができて、そういうことが面白いなと思ってなったんですけど、今になってみるとこうやってニュースを解説しているでしょ。そうするとみんなが『へ~』とか『わかった!』って言ってくれると、すごくうれしいのね。『ああ、わかった!』って誰かに言ってもらえるのはすごくうれしいこと。これが結局、今の私の働きがいになるんだと思うんですよね。自分の仕事が誰かに喜んでもらえるって、とても楽しいことなんだなと思うんですよね」と説明する。
そのほか、「なぜアメリカは危険な銃の規制をしないの?」「アメリカは世界征服を考えているの?」「未来の社会はロボットだらけになっていて、人が働く場所はなくなるの?」など、子どもたちからの率直な質問に、池上氏は、どう答えるのか。
収録を終えた池上氏は「日本はアメリカのご機嫌とりだとか(笑い)。まぁ、言われてみるとしょうがない部分があるけど、普通大人はそんなこと聞かないですよね。あるいは『なぜ記憶にないと言うの』”とかね。最初に『子どもって王様は裸だって言える存在だよね』って言ったけれど、本当にそうでした。私はもともと『週刊こどもニュース』をやっていたので、これだよねって感じです。こっちの方が本領発揮できます」と笑顔を見せた。



