須賀健太(23)が3日、都内で主演するBSテレ東新連続ドラマ「江戸前の旬」(13日スタート、土曜深夜0時)の会見に出席した。

すし職人の世界を題材にしたドラマにちなみ、会見は実際に営業するすし店で行われた。見習い職人の柳葉旬を演じる須賀は、すしを握りながら取材陣を出迎えると「撮影より緊張するな~」と苦笑い。放送枠は深夜とあり「飯テロな時間帯にこんなドラマを放送したら、クレームが来るんじゃないか」と心配顔だが、「おいしそうなすしはもちろん、魚を買ったり、下処理をしたりする人の思いがあって、人間ドラマとしても見られる作品です」と魅力を語った。

6日の閉場を控え、まもなく豊洲に移転する築地市場での撮影も行われた。同所で撮影されるのは「江戸前の旬」が最後となった。須賀は「光栄です。歴史のある場所を映像に残す機会になれて、すてきなタイミングで撮影させていただきました」と感謝した。

本物のすし職人に学びながら役作りを行ったといい「実は握ることっていうのは簡単で、旬の魚を新鮮な状態でお客さんに出すことの方が難しいと聞きました」。すし職人が必ず携帯する手ぬぐいについては「これで拭く癖がつきました。自分の家の台所を拭くようになって、潔癖になりました」と明かし、「ドラマがもたらした1つの成長です」と笑った。

会見では、芸能生活20周年を迎える須賀にサプライズですしケーキが送られた。須賀は「20周年のお祝いの1発目がこれになりました。素晴らしいスタートが切れそう」と喜んだ。また「今年厄年ですが、役者は厄払いをしない方がいい役がつく」といい、「それが『江戸前の旬』になれたのかな」と充実感をにじませた。

原作は99年から現在も「週刊漫画ゴラク」で連載中の「銀座柳寿司三代目 江戸前の旬」(原作は九十九森氏、劇画はさとう輝氏)。銀座「柳寿司」の三男として生まれた柳葉旬は、父の愛ある指導や店の常連たちの応援を受け、すし職人としての才能を花開かせていく。