女優橋本愛(22)が10日(現地時間9日)、カナダのバンクーバー映画祭で、映画「ここは退屈迎えに来て」(19日公開)のワールドプレミア舞台あいさつに出席した。

2年ぶり3度目の海外映画祭への参加となった橋本は、堂々とした態度で、流ちょうな英語のスピーチを披露した。

観客からのQ&Aコーナーでは、地方都市を舞台とした本作にちなんだ質問で、「東京に行くことが自分の意志でなかったとのことですが、今の東京にはどのような思いがありますか」と聞かれると、「今は東京のことがすごく好きで、楽しみ方も見つけられていると思います」と答えた。「ただ、ここが私の居場所だというふうに、腰を据えられるかというと、違うような気もしていて、世界中のどこにもここだという場所が見つからないかもしれないですが、今自分がいる環境を充実させるようにしているので、毎日楽しいです」と続けた。

また、広木隆一監督が本作で最も好きなシーンを聞かれ、「全シーンと答えるしかないです」と笑ってごまかし観客の笑うと、橋本が「監督が1番好きなシーンが気になります」と重ね、会場に笑いが広がる場面もあった。

橋本は映画祭の感想を、「他の映画祭と違い、日本と近いものをすごく感じました。質疑応答の時も反応を見て、見たばかりのお客さんの反応を肌で感じられたのもいい経験でした。地域を感じるというかアットホームな感じをとても受けました」と満足げに話した。