シンガーソングライター笹川美和(35)が大阪市内で日刊スポーツの取材に答え、デビュー15周年記念ベストアルバム「豊穣-BEST’03~’18-」(10月31日発売)をPRした。

17歳当時、モスバーガー主催のクリスマスソング企画でグランプリを受賞してインディーズで活動を開始。03年、シングル『笑』でメジャーデビューを果たしてから、15年が過ぎた。「いろいろありましたけど、やはり早かったのひと言」と笑顔を見せるが、人気ラジオ番組「オールナイトニッポン」でDJを務めたり、映画音楽や楽曲提供など新しいチャレンジを重ねてきた。

 特に「30歳からの5年が濃厚でした」と話すように、転機となった13年の舞台「+GOLD FISH」で共演した杏子に接する内に「アーティスト」としての自覚が芽生えたと言う。「自分もアーティスト仲間として迎えられて。それ以来、音楽への意識や向き合い方が変わった」と腹をくくった。「ベストアルバムの話も10周年なら断ったでしょう。この5年があったから、15周年の今なら出せると思った」。

アルバムには笹川の軌跡をたどるような13曲を収録、これまで配信も含めリリースした100曲超の中から厳選した。中でも最後の「向日葵」は今回リテイクした思い入れの深い1曲だ。「実は小学校6年のとき最初に作った曲。友情と恋愛がミックスしたような複雑な気持ちを描いた」。ライブで披露することはあったが、「人生最初の曲が、ベストアルバムの最後の曲なんて、何だか幸せ」と笑う。アルバムタイトルに選んだ「豊穣」も「音楽を通してできた経験や出会いは私にとっての実り。愛すべき15年を現す言葉だと感じた」。

メジャーとインディーズを右往左往しながら、キャリアを重ね、音楽の幅を広げてきた。「16年目から? まだまだこれから新しいことだらけ。例えば、過去のいつでも戻れるとして、いつに戻りたいかと問われても、私は戻りたい日が本当にない」。天性の前向きさは音楽を通して、聴く人を幸せにする。「日々の中に新たな出会いと発見はあふれている」と気付かせてくれる。

アルバム・リリースを記念したコンサートは、11月30日が大阪・梅田TRAD、12月5日は東京shibuya duo MUSIC EXCHANGEで開催。詳細は公式サイト(http://sasagawamiwa.com/)を参照。