29日に亡くなった女優赤木春恵(あかぎ・はるえ)さん(本名・小田章子=おだ・あやこ)の東京都府中市の自宅には、事務所の後輩らが弔問に訪れ、報道陣の取材に応じた。

大空真弓(78)は「大尊敬する先輩。人間として、女性として、女優として素晴らしいとつくづく思います。つらいこと、悲しいこと、愚痴や人の悪口を聞いたことがない」と、赤木さんの人柄を語った。赤木さんが入院してからも、時々電話で話していたという。赤木さんにかける言葉を聞かれ、大空は「ママとは50年以上のお付き合いです。『さびしい』というのはつまらない言葉ね。『さよなら』もつまらない。『いってらっしゃい』かな」としんみりしていた。

川崎麻世(55)は「プライベートのことでいろいろありまして、僕のことを心配してくださった」と振り返った。赤木さんはここ最近の調子が悪い中でも「おなかすいてない?」「立ち位置どこ?」など、周囲を気遣い、舞台復帰への夢を持っていたことを聞いたという。川崎は「女優として、人間としてすばらしい人生だった」とたたえた。