シンガー・ソングライター川島ケイジが30日、東京・サントリーホールブルローズで、「THE SACRED MOMENT」コンサートを行った。

同コンサートで川島は「あの、ここでいっておきます」と切り出し、「来年、CD出します」と宣言すると、会場は割れんばかりの拍手で祝福した。「もう来月あたりからレコーディングに入るので、楽しみしていてください。だいぶ待たせてしまったので、みんなが満足するアルバムを作りたいと思います」と報告した。

デビュー2周年を迎えた川島が同所でコンサートを行うのは、昨年に続いて2度目。ブルーローズの花言葉「不可能」から「夢はかなう」に変わったことにちなんで、昨年はクラシックコンサートホールでのコンサートに挑戦。今年はソノダオーケストラ・ストリングカルテットとのコラボでのコンサートに挑んだ。「この舞台は挑戦の舞台だと思っています。今年の新しい挑戦は、素晴らしいメンバーとの挑戦になりました。みなさんの大切な時間をお預かりしましたので、最高の幸せにして返したいと思います」。ピアノ、チェロ、ビオラ、バイオリンと川島のギターという編成で、圧巻の歌唱力を見せつけた。

ゲストにはchage(60)が出演。ソノダオーケストラとコラボした「終章」で会場を盛り上げた。だが、その後の「ケイジ君は2000年姿のchageなんです」という切り出しに、会場はポカーンとした。「ここにいるのは今のchage」と自分をさし、「2000年たつとchageがこうなります」と川島を指さし、理解したお客さんからは盛大な拍手が起こった。「お客様ラッキーですよ! 現在と未来のchageが見られるんですから!」と話術でも会場を盛り上げた。

また、川島とはchageのバンド、マルチマックスのデビューシングル「SOME DAY」を披露。最後は、川島のデビューアルバムに収録された「夏の終わりのハーモニー」を再現した。

この日、デビュー曲「夜の向こう側」を始めアルバム未収録の名曲「スノーダンス」やカバー曲などを披露。最後はスタンディングオベーションを浴びていた。