現役女子高生モデル、メドウズ舞良(17)が11月末に発売された美容雑誌「VOCE(ヴォーチェ)」1月号でデビューした。

今夏、開催された同誌の専属モデルを選ぶ「顔面最強女子決定戦」オーディションで2415人の頂点に立った。「北海道の田舎に住んでいる高校3年生」(本人談)の素顔に迫った。

カナダ人の父と日本人の母を持つメドウズが住んでいるのは札幌市から約200キロ離れた北東に位置する名寄市。人口は北海道の市町村で30番目前後の約3万人と決して多くはない。この町から「顔面最強女子決定戦」のグランプリが誕生した。配信番組の出演で若い世代から知られていたが、オーディションをきっかけに地元でも知名度は一気に広まり、現在はサインや写真を求められるスター的な存在。雑誌も売り切れで、家族は買うことができなかったという。

どこにでもいそうな女子高生。だが魅力的な顔立ちはモデル界がほっておかなかった。インスタグラムを見た担当マネジャーからの猛烈アタックを受けて昨年11月に事務所入り。自身は「依存症」というほどテレビドラマが大好き。好きなジャンルは恋愛系で帰宅後にまずは録画していた作品をチェック。NHK朝ドラも好きで小学1年から見続けている。憧れの職業は客室乗務員だったが「女優になれるかもしれない」と芸能界に飛び込んだ。

外見とは違ってバリバリの体育会系だ。小学5年から高校1年まではバレーボール、高校1年冬からは陸上に打ち込んだ。練習はほぼ毎日で「部活は青春」という。バレーではレギュラーになれず悔しくて、家では少し重いバスケットボールを使ってトスの練習した。陸上では短距離と7種競技に挑戦。やり投げ、砲丸投げや300メートルを10本走る練習などはザラだった。おかげでふくらはぎと太ももに筋肉がつき「今は落とすために毎日オイルを塗ってマッサージですよ」と苦笑いだ。

これまで2度のオーディションを受けたが落選した。女性モデルは高身長でスラリとした体形が求められるが156センチ。最終審査に進んでも、あと一歩で突破できなかった。だが今回のオーディションは美容雑誌主催のためスタイルよりも「美しい顔」が重視された。そのため、お風呂上がりのスキンケアも毎日欠かさなかった。「自分がそうなので身長が高くない人の味方になりたいですね」と話す。

現在はほぼ毎週末、名寄市から約4時間かけて東京に向かい仕事をこなす。現在は高校3年生。来春は上京し、大学に通いながら芸能活動を続ける予定だ。事務所の先輩は小森純、鈴木奈々と個性の強い面々がそろう。映画、ドラマで活躍する憧れの女優とはカラーが異なるが…。「バラエティーで体の張ったお仕事もやってみたいです」と笑顔。当面は美容雑誌の専属モデルとして経験を積んでいくが「どのメークでも美しく見せられるようになりたい」。“顔面最強女子”の夢は始まったばかりだ。