NHK定例放送総局長会見が19日、都内で行われ、タレント出川哲朗(54)が大みそかの「第69回NHK紅白歌合戦」(午後7時15分開始)にゲスト審査員として出演することが発表された。今年の審査員は、芸能界やスポーツ界など各界で活躍し、人気を得るなどした計11人。出川はそうそうたるメンバーとともに名前を連ね、初めて紅白に出演することになった。
「やばいよ。やばいよ」という悲鳴にも似た声が聞こえてきそうだ。出川が、企画コーナーを含めて1度も出演経験のない紅白で、いきなり大役を務める。
NHKは、出川の起用について「NHKだけでなく、民放も含めて今年素晴らしく活躍した方として選出した」と説明した。過去のNHKへの出演は11年から3年間、Eテレ「大!天才てれびくん」で司会を務めたほか、単発番組で数回出演していた程度だが、今年のテレビCM起用社数が男性タレント最多の14社を数え、老若男女から愛される唯一無二のリアクション芸人として活躍し続けていることが起用の決め手となった。
19年1月5日放送の「メガ実験バラエティー すごいよ!出川さん」にも出演し、火事から逃げ遅れる原因を体当たりで実証するという。
出川は紅白の総合司会を務める内村光良(54)と同じ芸能事務所に所属しており、映画関連の専門学校時代も同級生だ。87年には一緒に「劇団SHA・LA・LA」を旗揚げし、現在放送中の日本テレビ系人気番組「世界の果てまでイッテQ!」(日曜午後7時58分)でも共演している。これまでの審査員は歌手の歌唱の合間に比較的おとなしく講評を述べていたが、今回は、単なる審査員にとどまるとは思えない。息ピッタリの出川と内村のかけあいによる笑いを見どころの1つとして紅白を盛り上げる意図とみられる。
民放では、テレビ東京系「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」(土曜午後7時54分)が関東地区で平均視聴率8%前後を記録し、テレビ東京の看板番組となっている。視聴率男の看板も背負い、満を持してNHK紅白の舞台に立つ。
審査員はほかに、芸能・文化界からは、来年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」の主演中村勘九郎、阿部サダヲのほか、連続テレビ小説「まんぷく」のヒロイン安藤サクラ、前朝ドラ「半分、青い。」のヒロイン永野芽郁と共演の佐藤健、狂言師の野村萬斎、俳人の夏井いつきさんが審査員を務める。
会見では新たな審査方法も説明された。審査員は視聴者審査員、会場審査員、ゲスト審査員が紅白の勝敗を決めるが、それぞれの中で投票数の多かった組(紅か白)にポイントが1つ与えられ、全3ポイント中2ポイント以上獲得した組が優勝となる。16年は持ち点のウエートの違いで視聴者審査員、会場審査員の投票結果をゲスト審査員が覆す形になり批判を浴びた。17年はすべての投票数の合計で勝敗を決めたが、視聴者審査員の数が多いため、視聴者の投票が強く反映される結果となっていた。今回は3ポイント制の分かりやすいルールとなった。



