300万円で製作されたインディーズ映画ながら、18年6月23日に東京都内2館で公開後、興行収入30億円超、全国350館超の映画館で拡大公開と大ヒットした「カメラを止めるな！」初のスピンオフドラマが、インターネットテレビ局AbemaTVの「AbemaSPECIAL2」で3月2日午後10時から独占放送されることが30日、分かった。タイトルは「カメラを止めるな！　スピンオフ　ハリウッド大作戦！」で、上田慎一郎監督（34）が製作総指揮と脚本を務める。

17年11月に6回のイベント上映で終わるはずが、18年の日本映画界を席巻した「カメ止め」が、再び走りだした。上田監督は「“あの日”から半年後。アイツらが再結集して繰り広げられる新たな物語」と語った。主演の濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、秋山ゆずき、どんぐりをはじめ、朝日新聞西部報道センターで現在、記者を務める合田純奈さんを含む、主要キャスト19人の出演も決まった。

上田監督は、物語の詳細は明らかにしていないが、「“あの日”から半年後」と語っている。それだけに、劇中で37分ワンシーンワンカットのゾンビ映画の撮影に挑んだ撮影隊が、今度はハリウッドでワンカットに挑戦するのか含め、期待が高まる。同監督は「僕自身、脚本を書きながらワクワクが止まりませんでした。アツアツポイント満載の作品になる予感…。よろしくでーす」とコメントした。

上田監督とAbemaTVのタッグは、同局で18年12月15日に放送された「田中圭24時間テレビ～24時間でドラマは出来るのか！？」で、田中圭（34）主演のドラマ「くちびるWANTED」の制作に挑戦して以来、2度目となる。同監督は7日掲載の日刊スポーツのインタビューで「映画監督と言われるのに、ちょっとした違和感を覚える時はあるんですよ。ドラマや舞台でしか出来ないこともあるだろうし、それをやったことで、また映画を作る時に持ち帰ることが出来るものもあるだろうし。（中略）僕は音楽も好きですし、映像ももちろん好きですし、お芝居も笑いも好き」などと語り、ドラマの制作にも意欲を示している。

「カメラを止めるな！　スピンオフ　ハリウッド大作戦！」の制作には、「ネスレシアター」を開設し、オリジナルの短編映画を無料で配信するなど、企業のメッセージをストーリーに仕立てて伝えるブランデッドムービーの振興に取り組んできた、ネスレ日本株式会社が協力している。