女優山口紗弥加(38)主演のフジテレビ系連続ドラマ「絶対正義」(土曜午後11時40分)の2日に放送された初回の視聴率が4日、4・1%(ビデオリサーチ調べ、東京地区)と分かった。

山口が演じるのは“最恐主婦”のヒロイン、正義のモンスター・高規範子。ひとつの間違いも犯さず、一切の過ちも許さず、法律のみを唯一の価値基準として生きる。その正義が周囲の人々を翻弄(ほんろう)し、運命を狂わせていく恐怖を描く心理サスペンス。

初回は、高校時代の話から始まった。高校卒業間近の1月、高規範子(白石聖)が転校してきた。由美子(桜田ひより)はバスで痴漢されたのを範子に助けられて以来、彼女を慕って仲間に入れる。しかし、地味で礼儀正しい普通の子だと思われた範子の、本当の素顔は違うものだった。

範子は温情で学生の喫煙を見逃した体育教師・矢沢(水橋研二)と警察官を懲戒解雇に追い込み、廃屋で寒さをしのいでいたホームレスを排除。その行動は次第にエスカレートする。由美子たちは、その行き過ぎた正義感に違和感を感じ始めていた。

卒業から15年。由美子(美村里江)たちは、範子(山口紗弥加)と再会した。由美子は、アルバイトを掛け持ちしながら子育てに追われる日々を送っていた。理穂・ウィリアムズ(片瀬那奈)は、裕福な暮らしながら子宝に恵まれないことを悩んでいた。今村和樹(桜井ユキ)は、ノンフィクション作家として成功したいという野心に燃えていた。そして、石森麗香(田中みな実)は子役から女優になり、今は妻子ある男性と不倫関係にあった。