「メンタルソングの女王」の異名を取る札幌市出身のシンガー・ソングライター半崎美子(38)が、メジャーデビュー3年目でさらなる飛躍を目指す。
8日に4枚目シングル「母へ」をリリース。14日からは念願だった初の道内ツアー「明日を拓くコンサート 北海道ツアー2019」で、全道7カ所を回る。17年間の下積みを経験した遅咲きの実力派は、常に全力投球で活動の幅を広げている。
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半崎が期待を胸に全道各地を駆けめぐる。メジャーデビュー3年目で待望の道内コンサートツアーが実現した。インディーズ時代の10年前、札幌ですら親戚や知り合いにも頼って150人を集めるのがやっとだった。今回は道内7カ所でチケットがほぼ完売の状況に「本当に信じられない」。CD売り上げの約半数はが道内のファンによるもの。感謝の気持ちで舞台に立つ。
令和初のシングルは、大切な人への曲だ。「母へ」はここまで温かく見守ってくれた母静子さんへの思いをつづった。3年前にコンサートで披露すると、涙を流す人が続出した。「私の年齢で母は3人の子どもを育て上げた。あらためて偉大さに気づきました」。伸びのある独特の声と琴線に触れる歌詞。「メンタルソングの女王」の真骨頂といえる一曲に仕上がった。
「ショッピングモールの女王」とも呼ばれる。インディーズ時代から全国のショッピングモールを回り、訪れていない都道府県は秋田、高知、宮崎のみとなった。昨年11月には東京国際フォーラムAに自己最多5000人を動員したが、「ショッピングモールで1人1人に対して歌う感覚は同じ」。どんな会場でも歌声は隅々まで届き、観客の心を打つ。
仕事の幅も広がりつつある。学校や病院などで歌う機会も増えた。「以前は自分が歌う喜びだった。今は歌ってもらう喜びを実感します」。今年3月にはコーヒーの「ネスカフェ」でCMデビューもした。
「1日1日、全力を出し切る」がモットーだ。17年間の下積みを経てデビューした現在も、裏方の仕事を自らの手でこなす。「1つ1つ積み重ねて来ましたからね。これからも同じくやっていきたい」。何も変わらず、目の前の人たちに歌を届ける。【西塚祐司】
◆4枚目シングル「母へ」 表題曲「母へ」のほかに「心の活路」「歓びのうた」を収録。通常盤は1111円(税抜き)。昨年11月の「明日を拓こう発売記念コンサート2018」(東京国際フォーラムA)の模様を完全収録したDVD付きの特別盤は3889円(税抜き)。
◆明日を拓くコンサート北海道ツアー2019 14日の函館を皮切りに7月9日の札幌まで全道7カ所で開催。函館公演(函館市芸術ホール、開演午後6時30分)のみチケット販売中。問い合わせはHBC事業部(電話011・232・1373)へ。また12日にラソラ札幌(白石区東札幌3の1、午後2時)でミニライブ&サイン会を開催。観覧無料。
◆半崎美子(はんざき・よしこ)1980年(昭55)12月13日、札幌市出身。高校時代に学校祭で歌ったことがきっかけで歌に目覚め、19歳のときに札幌大を中退し歌手を目指して上京した。どこのレコード会社、事務所にも所属せず、独力でライブ、CDの自主製作などの活動を続けた。17年4月、ミニアルバム「うた弁」でメジャーデビュー。趣味は読書(純文学)。家族は両親と姉2人。B型。



