俳優菅田将暉(26)が10日、都内で行われた「第27回橋田賞」の表彰式に出席した。

脚本家橋田寿賀子さん(94)が理事長を務める橋田文化財団が、番組や人を顕彰する賞。対象は昨年度の作品で、菅田は日本テレビ「トドメの接吻」テレビ朝日「dele」の演技が評価された。

スケジュールの都合で式を欠席した岡田将生(29)のビデオメッセージを見た橋田さんが「この方、知らないんです」と謝った直後に表彰された菅田。「橋田さん、ちなみに僕のことはご存じでしょうか。菅田将暉と申します」とあいさつすると、橋田さんは「拝見したことありません、ドラマ見ないので、申し訳ありません」と回答。菅田は「ぜひ覚えてください」と返し、会場を沸かせた。

菅田は「身に余る賞を頂き光栄です。今年でお芝居を初めて10年になりまして、橋田先生にはまだ見てもらえてないですけど、自分なりにせわしく過ごしたつもりです。ちょっと疲れたなあ、なんてふぬけたことを思っていたんですけど、まあ僕のことは知らなかったですけれども、橋田先生の元気な姿を見て、まだ全然自分なんて生まれたてで、これから人生長く続いていくんだなと実感しました。あらためてイチから、俳優部の1人として、これからもお芝居に励んでいきたい」。最後に「菅田将暉と申します」ともう一度繰り返し、笑わせた。

その後、新人賞受賞の永野芽郁(19)が「橋田先生、私の事は知らないですよね」とおそるおそる聞くと、橋田さんは「(NHK連続テレビ小説「半分、青い。」は)北川悦吏子さんの脚本ですから、拝見しております」。瞬間、永野は笑顔になり、「ありがとうございます~。菅田さん、やりました」とガッツポーズ。日本テレビ系「3年A組-今から皆さんは、人質です-」の教師と生徒役だった2人の明暗に、菅田は苦笑いだった。

橋田大賞は該当なし。橋田賞の山田洋次氏(87)松坂慶子(66)内藤剛志(63)大泉洋(46)宮崎あおい(33)TBS安住紳一郎アナウンサー(45)も出席した。