宝塚歌劇団は11日、11月25日付で、次期花組トップスターに柚香光(ゆずか・れい)が就くことを発表した。柚香は、同24日付で退団する花組トップ明日海(あすみ)りおの後任。在位約5年半に及んだ「トップ・オブ・トップ」の明日海からバトンを受ける。

柚香のトップ初作品は、東京フォーラム公演「DANCE OLLYMPIA」。来年1月7日に初日を迎える。相手娘役は6月にお披露目を終えた明日海の4代目相手役の華優希。

柚香は7月2日まで、少女漫画をもとに映像化もされた「花より男子」の東京公演に主演。日本ドラマでは松本潤が演じた道明寺司を好演していた。

先に次期星組トップに決まった礼真琴と同期で、09年入団の95期生。娘役では元星組の妃海風(ひなみ・ふう)、元宙組の実咲凜音(みさき・りおん)、元月組の愛希(まなき)れいかとトップ娘役3人を輩出し、男役でも各組にスターがいる黄金世代。華やかな立ち姿、美しく力強いダンスを武器に、若手時代から抜てきが続いた。

元花組トップ蘭寿とむ主演の「オーシャンズ11」では、まだ5年目だったが本公演で主要キャストに抜てき。14年「ラスト・タイクーン」で新人公演に初主演すると、すぐに同年「ノクターン」で宝塚バウホール公演に初主演した。

同年、明日海がトップに就くと、先輩の芹香斗亜(せりか・とあ)らとともに、若きトップを支え、芹香が宙組へ移ってからは、2番手スターとして活躍。「ポーの一族」など、華やかな花組を象徴するスターへ成長した。

17年には、大ヒット漫画を原作にした「はいからさんが通る」にも主演している。