ジャニーズJr．内グループSixTONESとSnow　Manが来年、同時にCDデビューすることが、8日、分かった。この日、東京ドームで行われたジャニーズJr．330人が出演するコンサート「ジャニーズJr．8・8祭り」で発表された。2グループ同時デビューはジャニーズ史上初。ジャニー喜多川氏（享年87）の構想を受け、滝沢秀明氏（37）が実現させた。

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ジャニーズの“令和デビュー”第1号は、まさかの2グループ同時となった。ステージに両グループメンバーが並び、SixTONESジェシー（23）が「皆さんに伝えることがあります」と切り出す。モニターに「SixTONES、Snow　Man、2020年　同時CDデビュー決定！！」と映し出された。

SixTONESはソニー・ミュージック、Snow　Manはエイベックスからのデビュー。Snow　Man岩本照（26）は右手を掲げてガッツポーズ。観客5万5000人は大絶叫し、客席で涙を流すファンもいた。続くステージでは、渡辺翔太（26）や高地優吾（25）は目に涙を浮かべてパフォーマンスした。

この日取材に応じた滝沢氏は「ジャニーさんからはいろいろな構想を聞いていました。今回のデビューもその1つ。『同時』という案があがって、ジャニーさんも『いいね』と」と経緯を明かした。ジャニー氏が倒れる2日前の6月16日にデビューが正式決定。滝沢氏の「ジャニーさんの前で伝えたい」という意向で、ジャニー氏が入院していた6月28日、病室に両グループを集め、ベッドを囲んで同時デビューを伝えた。

これまでデビュー時の平均年齢が最も高かったのはA．B．C－Zの23・6歳だったが、現在SixTONESは23・7歳、Snow　Manは24・4歳で記録を更新する。個人でも、A．B．C－Z五関晃一（34）のデビュー時最年長記録（26歳7カ月）をSnow　Man深澤辰哉（現在27歳3カ月）らが上回る。

年齢だけではない。04年8月入所の深澤と阿部亮平（26）は、実に15年間ジャニーズJr．として下積みを経験し、こちらも最長記録を更新する。両グループとも「10年選手」はザラ。岩本は「折れそうな時もしょっちゅうありました。でも、続けていけば怖いものはなくなると信じてやってきました」と振り返った。

早速、SixTONESの全国ツアー、Snow　Manのアジア公演開催も発表された。日本で活動しながら、世界進出も視野に入れる。滝沢氏は「SixTONESは北米、Snow　Manはアジア地域での活動も見越して、レコード会社さんを選びました」と明かす。ジェシーは「新しいアイドルの王道を作りたい」、岩本は「気を引き締めて、ジャニーさんと滝沢くんに恩返しがしたい」と誓った。【横山慧】

○…この日は、東西のジャニーズJr．330人が集結した。Jr．単独での東京ドーム公演は19年ぶり。2グループのデビュー以外にも、多数の発表があった。Aぇ！groupが初の関西ツアー、なにわ男子が初の全国ツアーを開催する。SixTONESとTravis　Japanは公式インスタグラム開設などを発表。会場を沸かせた。

◆SixTONES（ストーンズ）　12年のドラマ「私立バカレア高校」に出演したメンバー6人で、15年5月に正式に結成。「ストーン＝原石」と「トーン＝音」にちなみ、6人それぞれの個性を出せるようにと「音の6原色」という意味合いで名付けられた。ジェシーや京本大我（24）の高い歌唱力や、やんちゃで個性豊かなグループカラーが特長。他のグループに負けない強みは「オーラ」（ジェシー）。

◆Snow　Man（スノーマン）　09年に前身ユニット「Mis　Snow　Man」が誕生。12年5月、6人組のSnow　Manとして正式に結成。舞台「少年たち」シリーズなどに出演した。今年1月、向井康二（25）目黒蓮（22）ラウール（16）の3人が加わり9人組に。同2月の舞台「滝沢歌舞伎ZERO」では、滝沢氏から引き継ぐ形で主演を務めた。肉体派のメンバーが多くアクロバットが特長。グループの武器は「熱量」（岩本）。