ザ・ドリフターズでタレントの志村けんさん(本名・志村康徳=しむら・やすのり)がコロナウイルスによる肺炎のため亡くなったことが30日、分かった。29日午後11時10分、都内の病院で死去した。70歳。葬儀は近親者のみで行う。今後、お別れの会などの実施については親族と相談しながら検討する。

志村さんは3月23日に新型コロナウイルス検査で陽性と判明、都内の病院に入院していた。所属事務所のイザワオフィスは同25日に報道各社に文書で発表していた。

志村さんとは、志村さんがドリフターズに加わる前の付き人時代からの付き合いがある歌手和田アキ子(69)は所属事務所を通してコメントを発表し、これまでの思い出とともに、悔やみきれない思いをつづった。「とにかく残念です。本当に回復を願ってました。志村(昔からそう呼んでいたので、あえてそのまま呼ばせてください)とは、志村がまだ全員集合の時にボーヤをやっていた頃からの付き合いです。当時、志村はコーヒーを楽屋で売っていて、毎回それを買ってあげるとものすごく喜んでくれました」とふり返り、「それからの活躍はそれはそれはすごくて。音楽も詳しく、お笑いの才能はズバ抜けていて、すごいなぁと尊敬していました」とした。

続けて「飲み屋で一緒になることが多くて、何度かばったり会って飲みました。とにかく静か~に寡黙で飲むんですよ」とプライベートの様子を明かした。「『楽しいの?私といるからつまらないの?』って聞いたら、『楽しいですよ。いつもこんな感じです』ってこれまた小さい声で笑って答えていました」と懐かしがった。

「最後にあったのはお正月の『格付けチェック』の番組です。『お互い年だから、仕事に感謝して頑張っていこうな』って話していたんですよね…また1人、才能あふれる人が亡くなってしまいました…本当に残念でならないです。心からご冥福お祈り申し上げます」と残念がった。