新潟県内各局の新人、若手アナウンサーを紹介する「頑張ります!! フレッシュアナ」。今回はBSN新潟放送の入社3年目、大塩綾子アナウンサー。4月に同局ラジオディレクターからアナウンス部に配属され、画面初登場に備えて準備中だ。6歳から始めた剣道は3段の腕前で、新潟商時代に全国高校総体団体戦3位などの経験を持つ本格派。竹刀を手に培った精神力で新境地を開拓する。

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今はデビューを待っている。「しっかり技術を身に付けて画面に出たいです」。大塩アナは4月から1日のほとんどをアナウンサー研修に費やしている。先輩アナウンサーの指導の下、発音、発声などの基礎を学ぶ日々。自宅に帰ってからもニュースの読み方などの“自主トレ”。張り詰めてはいるが「充実しています」と笑う。

入社しての2年間はBSNラジオのディレクター。「近藤丈靖の独占ごきげんアワー」など同局の看板番組の制作に携わった。裏方から表舞台へ。「もともと人前で話すのは得意ではないんです」。イベント事業などに興味を持ってテレビ業界に入った。アナウンス学校に通ったこともない。180度の転身に戸惑った。ただ、それもすぐに切り替えた。「こんな機会はない。チャンスだし、新しい自分に出会ってみようと思った」。

土台には「今のためにやってきたようなもの」と言い切る剣道で鍛えたメンタルの強さがある。強豪・新潟商では1年生から団体戦の登録メンバー入り。2年生の時に新潟で行われた全国総体団体戦で3位。2、3年生と少年女子県選抜メンバー入りし、国体2年連続3位。週末ごとに遠征を繰り返し、ほぼ剣道漬けだった。その成果が全国上位。努力の価値は身をもって知っている。

昨年は笹川流れマラソン(村上市)に出場するなど、根っからのスポーツ好き。J2新潟、B1新潟をはじめとした県内スポーツに「いずれは携われるようになれたら」と目標を抱く。「その前に、まずしっかりニュースを読めるようにならないと」。まもなく踏み出す1歩のため、足元を見つめた。

◆大塩綾子(おおしお・あやこ)11月1日生まれ、燕市出身。剣道を6歳から始め、吉田中3年の時に県大会、北信越大会団体戦準優勝。新潟商では3年連続で全国高校総体団体戦に出場。個人戦は3年時に北信越総体優勝、全国総体出場。新潟大教育学部に進み、北信越大学リーグ団体4連覇、4年連続インカレ出場(団体戦)を果たした。趣味はランニング。160センチ。血液型A。