作家の伊集院静さん(70)が帰ってきた。週刊現代の人気連載を皮切りに、作家活動を再開し始めた。今年1月、くも膜下出血で倒れて緊急入院した。当初、妻で女優の篠ひろ子さんは病状報告をした際に「予断を許さない状況」「道半ばで書くことを断念せざるを得ないとしたら、こんな悲しいことはありません」と悲痛なコメントを寄せた。

しかし、高校、大学で野球選手としても活躍した伊集院さんは奇跡的に回復した。2月にリハビリ病院に転院し、毎日3キロを歩くなどリハビリに励み、退院後は自宅で静養した。4月1日には、サントリーの新聞広告に、新社会人への激励メッセージが掲載された。当時、週刊誌などの連載は随時再開するとしていたけれど、それから3カ月、意外と再開は早かった。

週刊現代の連載「男たちの流儀」は人気コラムで、これまで単行本化された9冊はシリーズ累計200万部を超えるベストセラーになっている。そんな伊集院さんで、気になることがあった。各新聞に掲載されている29日の安倍首相の動静に、伊集院さんの名前があった。甘利税調会長らを交えて、安倍さんと都内のホテルで昼食をともにしたようだ。どんなことを話したのだろうか。次回のコラムに期待したい。