劇団四季ミュージカル「マンマ・ミーア」が14日、神奈川芸術劇場で幕を開けた。四季は新型コロナウイルス感染防止のため、2月下旬から全国のすべての公演を中止。これまで年間公演数の3分の1にあたる約1000回が中止となったが、この日から再開した。

「マンマ・ミーア」は3月28日に開幕予定だったが、この日が3カ月半遅れの初日。客席も定員の半分以下に抑え、演出も客席に近い舞台前面での演技や歌唱を変更するなどした。四季は1953年7月14日の創立で、67回目の創立記念日に再スタートを切った。この日は「ライオンキング」、15日に「キャッツ」「アラジン」なども再開する。

劇団四季の吉田智誉樹社長は「公演の再開日は、劇団創立者、浅利慶太の三回忌の翌日で、67回目の創立記念日となりました。特別な日に舞台を再開できることに、万感の思いがあります。劇場に響き渡る俳優たちの歌声を聴き、思わず胸が熱くなりました。劇場での感染拡大を防止するため、衛生対策に十分留意をし、最善を尽くしてお客様をお迎えしたいと思います」とコメントしている。