大麻取締法違反容疑(所持)の疑いで逮捕された俳優伊勢谷友介容疑者(44)が出演する映画「十二単衣を着た悪魔」(黒木瞳監督)について、製作、配給するキノフィルムズは14日、同容疑者の出演シーンをカットせず予定通り11月6日に公開することを発表した。

同社は公式サイトなどに「個人が起こした事件と作品は別であるという観点から、予定通り公開させて頂く運びとなりました。作品の描く世界観やテーマなど当作品の本質を守るために、本編の再編集は行わず、そのまま上映をさせて頂く事に致しました。様々なご意見もあるかとは存じますが、公開までの期間、映画のプロモーションに際しては、細心の注意を払って参ります」など記した文書を掲載した。

伊勢谷容疑者の出演作については、吉永小百合と共演した「いのちの停車場」(成島出監督、来年公開)の製作、配給の東映も、カットすることなく映画を完成させ公開することを明らかにしている。