女優山口智子(56)が24日、都内で、フジテレビ系連続ドラマ「監察医 朝顔」(11月2日スタート、月曜午後9時、初回30分拡大)の制作発表に出席した。

昨年7月期に放送された連続ドラマのシリーズ第2弾。本来なら7月期からスタートの予定だったが、新型コロナウイルス禍で撮影中断を経て、11月からのスタートで2クールで放送される。

山口は主演の上野樹里(34)演じる法医学者の万木朝顔の上司となる興雲大法医学教室の主任教授・夏目茶子を演じる。

山口は「この作品は、何げない日常が奇跡のような思いを感じさせてくれる作品です。毎日、毎日、その瞬間、その瞬間を愛して生きていけば、2クールどころか怖いものなしです」と話した。

この日は、ドラマの中でも折々に登場するおにぎりをかたどったイヤリングを付けて登場。「ちゃんと食べて生きていくぞという感じです」と、右が梅干し入りで、左が塩のおにぎりをデザインしたイヤリングを揺らして笑顔を見せた。

前シリーズと比べて「今シーズンは、それぞれの立場、人生においての変化をどう受け止め、どう進むかを問われる。茶子自身も人生の大転換をどう突き進むかが問われる。その大きな変化、人生って、その時の変化をどう生き抜くかじゃないですか。茶子は直球だけじゃない、変化球を投げて人生を旅している。旅をして離れて見る事で、こうあらねばならないという風潮に風穴をあけ続けたいと思います」と振り返った。

そして「ドラマではあるけど、ドキュメンタリーの感じ。人生の月日の積み重ねです。同じように時間を進行しながら生きていく思いを込められる。日々、どう生きていくのかを問われる作品だと思います。前作に引き続き、死というものに対峙(たいじ)することによって輝いていく。いつ死ぬか分からない、だからこそ生きるというのが、引き続きテーマです」と話した。

前作のクランクインから1年半での自身の変化については「茶子と同じように隙あらば旅に出ようという人間なんですが、今はオンラインで。隙あらば踊りの修業で、スペインにフラメンコ修業に行くんですが、オンラインでスペインの素晴らしい先生に出会いました。毎日、プチ留学している気分です。オンラインって、電気的なものを通して伝わる真実もある。世界が近くなった親密感、そういう感動があります」と笑顔を見せた。