のん(27)が5日、都内のEXシアター六本木で開催中の東京国際映画祭で上映された主演映画「私をくいとめて」(大九明子監督、12月18日公開)舞台あいさつに登壇した。席上で、13年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」以来、7年ぶりの橋本愛(24)との共演について「メチャクチャ、うれしかったです。数年ぶりに会ってみると、その間に映像、出ているもので見てはいるけど、実際に見てにみると、美しさが増しているみたいな感じで、ドキドキしちゃってて、呼吸がしづらくなっちゃった」と語った。

のんは劇中でおひとりさまライフがすっかり板につき、脳内にいるもう1人の自分である相談役「A」に相談する31歳の会社員・黒田みつ子、橋本はみつ子の親友の皐月を演じた。まず橋本が、のんとの久々の再会について聞かれ「久しぶりにお会いして。私が入って初日が、私とのんさんとのラストシーンの芝居だった。その頃には、役どころの関係性はエンディングを迎えているのに、私たちは久しぶりすぎて、照れてヘラヘラしながら(本番前の)段取りをして、全然、段取りにならなかった」と振り返った。

さらに、橋本は「せりふがなく、アドリブで作り上げなきゃいけないシーンだったので。ニヤニヤしながら、大九さんには段取りにならない段取りを見せて申し訳なかった」と、改めて大九監督に謝った。

互いに照れ会う中、橋本から「ちょっとこれじゃヤバいと思って『本読みしてください』」とお願いして台本読みをしたという。橋本は「2人で軽く読み合わせただけなのに、ものすごいスピードで2人の関係が埋まっていく実感があって、そのシーンに何とか間に合って、すごい、魔法だなと思った」と「あまちゃん」での関係性が変わっていなかったことを実感したという。そして「久しぶりにお芝居したんですけど、やっぱり玲奈ちゃんの瞳から、ものすごいいろいろな感情、情報が出てきて…それをセリフ以上の心の言葉をやりとりする時間を毎シーン、毎シーン感じていて…それが電気が走ったみたいな快感。楽しく演技していた」と振り返った。

その後、のんが橋本との再会について聞かれ「すごいうれしくて、撮影の前の日に『明日、愛ちゃんだ』みたいな感じでワクワクしていたんですけど。実際、顔を合わせてみると、すっごい恥ずかしくて、緊張して、すごいドキドキして目が合わせられない」と振り返った。その上で「待ち時間になったら『はぁはぁ…息しなかった』と。緊張しちゃったんですね。でも、愛ちゃんが本読みに誘ってくれて、役として心を通わせることが出来て、演技を始めたら、愛ちゃんと演技を交わしている状況が、すごく自然なことだった。何も不自然なことも抵抗もなく、すごく楽しかったです」と笑顔で振り返った。