上白石萌歌(20)中村勘九郎(39)が28日、都内で、映画「劇場版ポケットモンスターココ」(矢島哲生監督、12月25日公開)のアフレコイベントに、山寺宏一(59)中川翔子(35)とともに出席した。

ポケモン映画としては23作目。人里離れたジャングルの奥地にあるポケモンたちの楽園、「オコヤの森」を舞台に、川辺で見つかった人間の赤ん坊ココと、ココを見つけて育てるザルードを中心とした物語。

ココ役を演じる上白石は「ココはポケモンに育てられた少年ということで、自分のことだって思いました。生まれたときからずっとそばにいてくれた存在」。幼少期にメキシコに移住した経験があり「日本を超えた場でも通じる話題がポケモン。ポケモンが1つの共通言語だった」と振り返った。

声優初挑戦だった中村は「うれしかったですね。声のお仕事をしてみたいという思いがあった。漫画アニメゲームが大好き。アクティブな方にみられがちだけど、実際はずっと引きこもっています」と明かした。子どもたちにも役に挑戦することを報告したといい「尊敬されました」と感慨深く語った。

映画の全23作に出演中の山寺は「皆さんももういいだろって思っているかもしれないですが、頑張りました。気持ち込めてやりました。やりがいのある役をありがとうございました」と感謝した。

ポケモン好きを公言し、たびたびイラストなども披露している中川は映画13作目の出演となる。「去年、主題歌を歌わせていただいて“集大成み”が強かったのでびっくりでした」と喜んだ。自身とは正反対の性格の女性研究員役ということで「リケ女。興奮します」と笑顔を見せた。タイトルにかけて「ココだけのまる秘エピソード」を問われると、コロナ禍で「お仕事が1回全部なくなって激太りしました。そこから5キロやせました。ウオーキングとごはんとゲームに夢中になることで」と話して笑わせた。

記者からの質問コーナーの最後には「ソニーミュージックの岡崎です」と劇中楽曲を手がけた岡崎体育がサプライズで登場。「声優をやるに当たって一番大切にしていることを山寺さんにお聞きしたいです」「中川さんにお聞きしたいのですが、昨日の晩ご飯何食べましたか」と質問。きっちりと“盛り上げる”という「役目」を果たした。