今年7月に30歳で亡くなった俳優三浦春馬さん最後の主演映画「天外者(てんがらもん)」(田中光敏監督、12月11日公開)の完成舞台あいさつが11月30日、都内で行われ、共演者がそれぞれに三浦さんとの思い出を語った。

幕末から明治初期にかけて活躍した大阪の実業家、五代友厚を描いた作品で、昨年10月に撮影された。

坂本龍馬を演じた三浦翔平(32)は「いろんな先輩方が演じてきた中で、どうやったら色が出せるか。三浦春馬君がいたからこそ出せた龍馬」とし、「僕ら全員、いろんな思いを抱えてここに立っています。彼の熱量を受け止めてください」と声を詰まらせた。

西川貴教(50)は「中心で春馬が頑張ってくれている姿が、みんなの励みになりました」などと話した。

森川葵(25)は「お芝居するたび『良かったよ』とか必ず一言声をかけてくれた」、筒井真理子(60)は「ものすごいテンションと集中力。天才を見ているようでした」と振り返った。

高校の同級生でもある蓮仏美沙子(29)は「個人的にうれしかったのは、事務所を通しての正式なオファーの前に、春馬君が声を掛けてくれた。現場では教室にいるみたいでした」。

田中監督は「彼は大人の男性の魅力があって美しくて、芯がある。彼にぜひやってもらいたいという思いがありました。あんなにきれいな大人になれるものなのかと第一印象で思いました。彼にオファーして良かった」と語った。ほかに森永悠希が出席。