11日に放送される日本テレビ系「高校生クイズ」(午後9時)で、4代目として10年間司会を務めてきた桝太一アナウンサー(39)が、同番組を卒業することが9日、分かった。

今年で40回目を迎える同番組。11年に29歳で総合司会に就任した桝アナは、名キャッチフレーズ「VICTORY」を生み出すなど、朝の情報番組「ZIP!」(月~金曜午前5時50分)でみせる冷静さとはひと味違う、熱い男の一面をみせてきた。

番組卒業について「高校生クイズの総合司会になったのが2011年で、同じ年に『ZIP』もスタートし、うちの娘も同時期に生まれていて、娘の成長と高校生クイズの歴史と『ZIP』の歴史が全部重なっているんです」と明かした、「その中で、夏と言えば高校生クイズ、高校生クイズが終わらないと夏が終わった気がしないというサイクルだったので夏の区切りがなくなるのはさみしいですね」と思いを口にした。

リオデジャネイロオリンピックのあった16年には、同番組のためにブラジルからアメリカへ直行。会社からもスケジュールを心配されたが、「『絶対やりたいです!』と言って参加させてもらったんです。どんなに忙しくても高校生クイズだけはやりきるという思いでずっとやってきましたし、それくらい自分にとって大事な仕事なんです」。

同番組について「自分という人間を変えるきっかけをくれた仕事だと思っている」といい、「高校生クイズのおかげで、自分が先頭に立って人を引っ張っていくという立場を生まれて初めて経験して、慣れない自分のことも参加した高校生の皆さんが本当にあたたかく盛り上げてくれて、それが今『ZIP』や他の仕事にも生きているんです。高校生クイズは自分自身を変えてくれた番組だし、自分でも成長したなと思っています」と振り返った。

アメリカでの開催について「子どもの頃に見ていた、自分の中での“日本テレビのアナウンサー”は、やっぱり大型クイズ番組の司会をする姿でしたから。誰もが立たせてもらえる舞台ではないですし、1つの夢をかなえることができたと、今でも思っています。あれは、日本テレビでアナウンサーになれて本当に良かったと思った瞬間でした」と感謝した。

今年は史上初めて、ネットをつなげたバーチャルでの開催となった。「高校生クイズは他の番組と違って、高校生とスタッフが一緒になって作っていく番組です。一緒に青春の1ページを描こう!という仲間感がある番組だと思っています。今回もその熱量は変わらずできたと思っているので、ぜひ放送を見ていただければと思います」と呼び掛けた。