笑いの女王を決める「女芸人NO・1決定戦 THE W」の決勝戦が14日、東京・日本テレビで行われ、吉住(31)が栄冠を手にした。エントリー総数646組の頂点に立ち、賞金1000万円と日テレ系人気番組出演権と冠番組の権利を獲得した。

吉住はBブロック3組目で登場し、「女審判」のネタでファーストステージを突破。Aブロックを勝ち上がった紅しょうがとの最終決戦では「銀行強盗の最中に支店長に思いを寄せる行員」のネタを披露し、第4代女王に輝いた。

優勝が決まると信じられないという表情を浮かべて両手で顔を覆った。涙を流し「こんな明るいところにいられる人間じゃないんですよ」とひと言。そして「先輩にこれだけやっておけっていわれたので」と断りを入れて「どうも石原良純です」と締めた。

日テレ系での生放送終了後、オンライン優勝会見に臨んだ吉住は「正直、やっと勝てたかという感じですね。ネタをずっとやり続けてきたので、賞レースという大会で優勝できたのが本当にうれしいです」と改めて喜びを語った。

今大会は4回目の挑戦。他にも賞レースの決勝には進出するも頂点には立てなかった。「やっと勝てた」という言葉には「優勝がなかなか出来ないという状況で、やっぱりピンでコントでってなると、コンビやトリオのコント漫才に勝ちづらいなっていうのがあった」という苦悩が込められ、「やっと自分の中でネタが認めてもらえたかなっていうのがあった」と誇らしげに語った。

賞金1000万円の使い道については「私は整骨院に行くのが趣味で、肩とか首とか腰とかが悪いんですけど、今はちょっと近場しか行けていないので、全国を巡りたい」と願望を明かした。そして「あとは人力舎のみんなにおいしいもの食べさせてあげたい」と心優しい一面をみせた。

Bブロックは鮮烈なネタを披露したAマッソや初代女王ゆりやんレトリィバァ(30)、前回準優勝のはなしょーなど強敵が多かった。「特にあたりたくない4組が集まっていた。ちょっと勝つという自信というか、自分のネタを信じてやるしかない」と挑んだ結果、優勝につながった。

喜びを伝えたい人については「人力舎のみんなですかね」。同事務所は先輩のアンジャッシュ渡部建(48)の不倫騒動などで揺れていた年だっただけに「なんか良いニュースをもたらせたかなって思うので。少しでもみんなを笑顔に出来たらいいなって思って、すぐ伝えたいです」と笑顔を見せた。