嵐がTBS系「第62回 輝く!日本レコード大賞」に新設された特別栄誉賞を受賞し、今月30日午後5時30分から放送される同番組に初出演することが16日、分かった。年内をもっての活動休止を前に、初の大舞台でパフォーマンスを披露する。

特別栄誉賞は、日本レコード大賞実行委員会により、長年にわたる活躍で広く大衆の支持を得て、音楽文化の発展に多大な貢献をもたらした人物に贈られる賞として、今年から新設された。99年にデビューした嵐は数々のヒットソングを世に送り出し、20周年記念ドームツアーでは237万5000人を動員。圧倒的な人気を誇る国民的アイドルグループとしての活躍が評価された形だ。

多数の人気グループを抱えるジャニーズ事務所は、近年、賞レースとは距離を置いており、最近ではレコード大賞への出演もKAT-TUN亀梨和也(34)や近藤真彦(56)らに限られていた。ジャニーズ所属のアイドルグループが同番組に出演するのは、90年に最優秀ポップス新人賞に輝いた忍者以来、30年ぶりだ。

嵐の出演詳細について、TBSは「当日のパフォーマンスをご期待ください」とのみコメント。音楽関係者によると、嵐の功績の大きさを鑑み、長めの出演枠が設けられ、複数の楽曲を披露する可能性もあるという。出場が決まっている大みそかの「NHK紅白歌合戦」とはまた違う、レコード大賞ならではの盛大な演出を予定。無観客の開催となるが、活動休止を目前に控える嵐の歴史に新たな1ページが刻まれそうだ。