漫画家・吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)氏原作の人気漫画「鬼滅の刃」をアニメ映画化し、10月16日に封切られた「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(外崎春雄監督)が27日、公開から73日間、11週目で興行収入(興収)324億7889万5850円、動員2404万9907人(全国379館)を記録した。製作、配給のアニプレックスが28日、発表した。01年の宮崎駿監督のスタジオジブリ作品「千と千尋の神隠し」が記録した316億8000万円を超え、日本映画の歴代興収記録を更新した。

「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」は、20日までに興収311億6664万7900円を記録していた。26日に興収5億5458万3650円、動員35万5697人を記録しており、同日までの興収は317億2123万1550円となり「千と千尋の神隠し」超えは達成していた。さらに、翌27日にも3億5303万4550円、動員21万9943人を記録し、一気に320億円台半ばまで興収を積み上げた。

日本映画の歴代興収記録は、以下の通り。

<1>「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(20年)324億7889万5850円

<2>「千と千尋の神隠し」(01年)316億8000万円

<3>「タイタニック」(97年)262億円

<4>「アナと雪の女王」(14年)255億円

<5>「君の名は。」(16年)250億3000万円

<6>「ハリー・ポッターと賢者の石」(01年)203億円

<7>「もののけ姫」(97年)201億8000万円

<8>「ハウルの動く城」(04年)196億円

<9>「踊る大捜査線 THH MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!!」(03年)173億5000万円

<10>「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(02年)173億円

「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」は、10月16日の封切りから2週目の同25日に興収107億5423万2550円、動員798万3442人を記録。公開10日目で「千と千尋の神隠し」が持っていた、興収100億円突破最速記録の25日を19年ぶりに15日間も更新した。また封切りから4週目の11月8日には興収204億8361万1650円を記録。24日での興収200億円突破も史上最速だ。

さらに公開から9週目の13日には、59日間で興収302億8930万7700円を記録。59日間での興収300億円突破は、「千と千尋の神隠し」の公開253日目と比較して5倍近く速い史上最速と、いずれも日本最速で大台を突破し続けてきた。

21年年明け以降の上映も決まっており、驚異的な興収と動員の数字がどこまで伸びるか…無限列車は、まだまだ走る。