宮城県気仙沼在住のシンガー・ソングライター熊谷育美(35)が8日付で、同郷のフリーアナウンサー生島ヒロシ(70)が会長を務める「生島企画室」と業務提携することを発表した。

熊谷は同日、「熊谷育美よりみなさまへ」と題した『お知らせ』をホームページに掲載。「株式会社セントラルミュージックとのマネジメント業務に関する契約が2020年10月30日をもって終了し、円満に退社しましたことをここにお知らせいたします。まもなく東日本大震災から10年。新しい自分の可能性に賭けてみたいと思い、独立を決意いたしました」とコメントした。

併せて「生島企画室と業務提携し、プロモーションなど協力をいただくことになり、とても心強い味方を得た思いです」と発表した。

熊谷は09年にデビューし今までシングル6枚、アルバム2枚をリリース。3枚目の「月恋歌」が10年に公開された映画「劇場版TRICK霊能力者バトルロイヤル」の主題歌に起用され、透明感のある歌声で人気アーティストの仲間入りを果たしている。

熊谷の生まれ故郷・気仙沼は、11年の東日本大震災で大きな被害を受けた。熊谷自身と高台にあった自宅は難を逃れるたが、故郷の惨状にショックを受け、親族とともに避難所生活も経験した。16年に一般男性と結婚して、現在は第3子を妊娠中。東日本大震災から丸10年を迎えるにあたり新しい体制を整えた。

生島企画室は現在、女優浅野温子(59)やタレント優木まおみ(40)、モデルでタレントの朝比奈彩(27)ら100人以上のタレントを抱える。生島は東日本大震災で妹夫婦を亡くした。「コロナ禍にあっても東日本大震災は風化させたくない! 熊谷さんとともに頑張ります」とエールを送る。

今後、熊谷は宮城県仙台市内に「熊谷育美 運営事務局」を設置。「引き続き、気仙沼在住のシンガー・ソングライターとして精進しつつ、子育てや教育など、社会に貢献する活動にも力を入れていきたいと考えています」と話している。