カンテレの羽牟(はむ)正一社長が26日、大阪市内でオンラインの新春社長会見を開いた。

20年度上半期はコロナ禍の影響が大きく、営業損失だったが、第3四半期(昨年10月~12月)は前年同期比を若干、上回るペースの業績だとした。要因として11月に入り、スポット市況の回復、自社制作番組のセールスが好調だったことを挙げた。さらに「話題の『鬼滅の刃』が編成できた」と“鬼滅の刃効果”も要因の1つとした。

25年間続いた関西ローカルの金曜午後7時のバラエティー「快傑えみちゃんねる」が昨年7月に終了。昨年10月から12月まで同枠で人気アニメ「鬼滅の刃」をレギュラー放送した。8週連続で2桁の平均視聴率をマークするなど、話題になった。現在、同枠ではフジテレビ制作の「坂上どうぶつ王国」を放送しているが、将来的には同枠の番組を自社制作したいという。