12年に上演され話題を呼んだ舞台「FUNNY BUNNY」が、同作の脚本、演出を担当した飯塚健監督(42)がメガホンを取り、中川大志(22)主演で映画化されることが9日、分かった。
「FUNNY BUNNY」は「ステップ」「虹色デイズ」「荒川アンダーザブリッジ」などで知られる飯塚監督によるオリジナル作品。自殺志願者を見分けることができる主人公が、ペンを武器に替え、自殺を思いとどまらせるというサスペンス演劇。舞台は人気を博し、プラチナチケットに。飯塚監督によって小説化もされ、上演中から、再演、映像化の問い合わせが殺到した作品だ。
主演を務めるのは、飯塚作品の「虹色デイズ」に出演し、NHK連続テレビ小説「なつぞら」で人気を博した中川。自称小説家の主人公・剣持聡を演じる。
中川は「FUNNY BUNNYの小説を監督から頂いたのは、まだ飯塚さんと出会って間もない頃でした。そこから数年間、いつか映像化したいんだよね、というお話をしていて、今回、映画化が具体的になってからは、あっという間に進んだ感じです。初めてウサギを被って図書館に立った時、あぁ本当に実現したんだと実感し、剣持と1つになれた感覚がありました。剣持という男の言葉には魔法のような力があって、その背中にはなぜかついていきたくなる。そんな説得力をどう持たせるか、それが今回の課題であり、チャレンジでした。人の痛みが分かるからこそ、寄り添えて、現実を知っているからこそ、寄り添うだけではない残酷さも持ち合わせている剣持は、まさしくダークヒーローなんだと、僕は思います。映画を見てくれたお客さまが劇場を後にする時、ウサギが1羽2羽と増殖していったら良いな、なんてワクワクしてます。一緒に、FUNNY BUNNYしましょう」。
飯塚監督は「私にとって、FUNNY BUNNYは特別な作品だ。作り手としてやっていけるかどうか、悩んでいた時期に書き殴った。そういう意味で、登場人物はすべて飯塚だ。その中心に置いた、想像しろよ、が口癖の厄介な男、剣持聡を託すならと考えた時、浮かんだ顔は1つでした。中川君とともにした現場は今作で5度目。(カメオを入れると6度目か)難役をまとう姿は本当にキツそうでしたが、精悍(せいかん)で複雑な表情を絶えず見せてくれました。混沌(こんとん)とした今に、この映画をつくらせて頂けたこと、改めて感謝いたします。是非劇場でご覧下さい。きっと剣持聡の哲学に毒され、仲間になりたくなるでしょう」とコメントした。



