お笑いコンビ、オキシジェンが、第3回ビートたけし杯「お笑い日本一」でグランプリを獲得したことが10日、発表された。

デビュー20年以内の、未来のお笑い界を率いる若手お笑いスターをたけしが決定する同大会。例年、東京・浅草の東洋館で開催されていたが、今年はコロナ禍のため、リモートで収録されたネタをビートたけし(74)が視聴して審査し、オキシジェンが全35組の頂点に立った。

大会を主催する「江戸まちたいとう芸楽祭公式YouTubeチャンネル」で、審査の様子や出場者のネタ、表彰式の様子などが配信された。

たけしは「無観客かつ時間が短い中でネタを選ぶのはリスクがあったと思う。そんな中、今回参加資格の枠を芸歴10年内から20年内に広げたことによって、『若手としては営業に行ったら笑いがとれてどうにかできるだろう』というレベルの漫才が出てきてくれた」と振り返った。

昨年はグランプリなしという結果に終わったため、「東京のお笑いも頑張って欲しいと思っている中で、今年はグランプリを決めることができてよかった」と安堵(あんど)した。

グランプリのオキシジェンは「コロナ禍でなかなか思うように活動出来ない中、年明け1発目のうれしいニュースになった。18年やっていて、正直『なんのためにやっているんだろう』と思うこともあったが、今回優勝できたことで『まだやっていいんだ』という気持ちになれた」と喜んだ。

また、「今後はたけしさんに両手ばなしで笑っていただけるネタを作っていけるよう頑張りたい」と意気込んだ。

優勝賞金20万円の使い道について田中知史(43)は「10万円ずつ分けて、芸を磨くため衣装や靴の購入に使いたい」と話し、三好博道(40)は「結婚10年目の記念日に奥さんにプレゼントを買いたい」と愛妻家の一面をみせた。

準グランプリは母心だった。