作家の志茂田景樹氏(80)が、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)に「もう引き際も土壇場です。潔く引きましょう」と呼びかけた。

志茂田氏は10日、ブログを更新。「森さんの失言は、首相時代からお馴染みだった」と書き出し、「その失言には巷に通じるペーソスの裏側のような部分が滲んでいて、僕は立場をわきまえて心にしまっておけないんだ、正直なんだなあ、と少し同情しながら思うことが多かった」と、森氏から受けていた印象についてつづった。

「組織委の会長を引き受け、病苦を押して頑張ったのも、自分の力を五輪の縁の下で役に立たせたい、という思いだったのだろう。実際に森さんは持てる力を発揮したと思う。余人には代えがたいところがあった」と、功績を称えつつも、これまでの”失言”や、今回の一連の言動における問題点を挙げ、「森さん、もう引き際も土壇場です。潔く引きましょう。老兵は死なず という言葉を淡々と漏らして。車椅子ユーザーの僕ですが、もう少し症状が改善したら車椅子外出ができて、居酒屋あたりへは行けるかも知れません。僕のほうが失言は多いですよ。失言の応酬で大いに盛り上がりませんか」と呼びかけた。