乃木坂46の樋口日奈(23)が、舞台「フラガール -dance for smile-」(4月3日初日、東京・Bunkamuraシアターコクーン)に主演することが13日、分かった。このほど日刊スポーツの取材に応じ、舞台単独初主演を果たす意気込みを語った。

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主演のオファーに「すごくびっくりしました。早く準備しなくちゃと思って、(フラダンスシーンのために)急いで腹筋しました」と笑った。06年公開の大ヒット映画の舞台化で、19年初演の舞台の再演となる。映画では女優蒼井優(35)が演じたフラガールのリーダー、谷川紀美子を演じる。「いろんな役をやられていて、すごく憧れます。いつかああいう女優さんになりたい」。まだ稽古に入っていないが、何度も映画版を見て、舞台となる福島弁のせりふを練習している。

乃木坂46でも舞台出演経験豊富なメンバーの1人だが、単独主演は初めて。数々の名作を上演してきたシアターコクーンの座長を務める。「いつかやりたいと思っていたのでうれしいですけど、いざやるとなると不安や怖さも大きいです」と率直な心境を明かした。

先月にはフジテレビ系スペシャルドラマ「教場2」にも出演するなど、女優としても着実にキャリアを積んでいる。「乃木坂の舞台『16人のプリンシパルdeux』(13年)きっかけで舞台や演技が楽しいと思って、こうして場を踏ませてもらっているのがすごくありがたいです」と感謝。「少しずつやりたいことがかなっている状況ですけど、いま一度身を引き締めたいです!」と背筋を伸ばした。

コロナ禍でライブなどの開催も限られており、「ファンの方からは『そろそろまた舞台出ないの?』って声をすごくいただいていたので、生で見ていただける機会ができてうれしいです」とほほえんだ。「紀美子ちゃんのひたむきさや、フラガールのみんなの熱量を客席で感じていただけるように、一生懸命稽古に励みます!」と誓った。【横山慧】

◆「フラガール -dance for smile-」 19年に元乃木坂46井上小百合(26)主演で初演。昭和40年代、福島県いわき市の炭鉱町で、常磐ハワイアンセンター設立まで人々が力強く生きていく姿を描く。元℃-ute矢島舞美(29)AKB48山内瑞葵(19)ラストアイドル安田愛里(21)有森也実(53)らも出演する。総合演出は河毛俊作氏、構成演出は岡村俊一氏が手掛ける。

◆樋口日奈(ひぐち・ひな)1998年(平10)1月31日生まれ、東京都出身。11年8月加入、乃木坂46の1期生。愛称「ひなちま」。「ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-」「SHOW BOY」など多数のミュージカルや舞台に出演。ファッション誌「JJ」専属モデル。161センチ。血液型A。