女性ロックバンド「赤い公園」が1日、公式サイトで、5月28日に東京・中野サンプラザで開催するワンマンライブをもって解散すると発表した。

解散の理由として、20年10月にメンバー津野米咲(つの・まいさ)さん(享年29)が亡くなったことを挙げた。

「昨年10月末より、今後の赤い公園について、メンバー・スタッフ間で話し合いを重ねて参りました。3人での活動、サポートメンバーを入れての活動など、今後の赤い公園にむけて様々な考えを巡らせてきましたが、『津野米咲がいない“赤い公園”は、もはや違うものになってしまうのではないか』という想いが大きくなり、その結果、メンバー3人が赤い公園での経験を糧に、それぞれの新たな道へ進んでいくこととなりました」(コメントは原文のまま)

ボーカルの石野理子は「このようなお知らせとなってしまい、胸が痛みます。私が赤い公園にいた期間は長くはありませんが、それぞれが自身と、そして赤い公園と向き合い、話し合った結果、この活動に終止符を打つという決断に至りました」とコメント。「まいささんと一緒に作り上げてきた大切な音楽が、赤い公園というバンド名の通り、沢山の人が触れることのできる場所に残っていくことを願っていますので、これからも聴いて下さると嬉しいです」と続けた。その上で「最後に、メンバーは別々の道へ進むことになりますが、赤い公園として、最後の最後まで真剣に楽しく音楽と向き合う、その姿を見守って頂ければと思います」とつづった。

津野さんは20年10月18日午前9時ごろ、東京・杉並区の住宅でぐったりしているのを関係者が見つけ、119番通報したが、搬送先の病院で死亡が確認されたという。