田口トモロヲ(63)が29日、都内のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」(松居大悟監督、4月9日公開)完成披露試写会で、作品の礎を作り、18年2月に亡くなった大杉漣さん(享年66)悲願の映画化実現を喜んだ。

「バイプレイヤーズ」は、17年1月に第1弾「-~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」、18年2月に第2弾「-~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」が放送された。大杉さんは、脇役を演じてきた俳優陣が本人役を演じるという企画のフォーマットを考えるなど、第1弾から主要キャストとして以上に深く作品に関わった。第2弾の企画立ち上げにも強い意欲を見せたが、18年2月20日に千葉・富津市内などでの撮影中に腹痛を訴え、容体が急変し、放送中の同21日に急性心不全で急逝した。

田口は、左隣の松重豊(58)光石研(59)遠藤憲一(59)を見渡し、「前列のおっさん4人は元祖バイプレーヤーズと呼ばれるけれど、大杉漣さんがリーダーとして存在した。シーズン2の終盤に突然、いなくなって、我々の旅は終了したと思っていた」と経緯を語った。

今回の映画は、テレビ東京系で放送されたシリーズ代3弾「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」を映画化した。撮影所「バイプレウッド」を舞台に、役者同士のバトル、各局での視聴率競争と、友情と絆の物語が展開。総勢100人の俳優陣が本人役で出演したことが話題となった。

田口は「その(第2弾の)後、2年くらいかけてプロデューサー、スタッフの皆さんが、いろいろなアイデアとともに模索してくださった。ネクストバイプレーヤーズにバトンを渡す形なら可能でないかと、元祖として参加させて頂いた」とこの日、登壇した濱田岳(32)柄本時生(31)菜々緒(32)高杉真宙(24)芳根京子(23)有村架純(28)ら、後進につなぐ形の企画になったと説明。「漣さんがここにいないのが残念でなりませんが、一緒に大きな場所につけたなと」と感激した。

この日は劇中でジャスミンを演じた北香那(23)が、役どころそのままの語り口で会場を盛り上げた。