落語芸術協会(春風亭昇太会長)の真打昇進襲名披露宴が4日、都内のホテルで行われ、三遊亭小笑(40)、春風亭昇々(36)、春風亭昇吉(41)、笑福亭羽光(48)の新真打ち4人がお披露目された。

初の東大出身真打ちとして話題の昇吉は、「1人でしゃべる商売なので、自分の力と勘違いしやすいが、皆さんに支えられていると再認識しました」とあいさつ。昇々は「バラバラな4人ですが、皆さまを楽しませようという思いで一致団結しています!」と笑わせた。

お笑いタレントやマンガ原作者などの職歴を経て34歳で落語家になった笑福亭羽光は現在48歳。「真打ちになる日が来るなんて夢のよう」とし、「1度挫折してもやり直せる。歳をとって始めても輝ける日がくると実感した。コロナの時期ですが、つらいお客さんの心に寄り添える落語家になりたい」と語った。

コロナ禍のため、式は距離をとった着席形式とし、飲食はなしという異例の形で行われた。祝辞は、昇吉の東大経済学部同窓で、岡山県同郷の加藤勝信官房長官が行った。