留学のため18年9月から活動休止していたHey!Say!JUMP岡本圭人(28)が5日、ファンクラブサイトなどで、配信ライブが開催される今月11日をもってグループから脱退することを発表した。脱退後は引き続きジャニーズ事務所に所属し、ソロの俳優として活動する。

英語が堪能で、18年9月から米の2年制演劇学校「アメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツ」のニューヨーク校へ留学し、昨年7月に卒業したという。海外芸能に詳しい関係者は「海外の作品だと、急にオーディションが行われたりすることも多いし、極端な話『明日来て』などと呼ばれることもある。海外作品への出演も見込んだ上で俳優業に専念するためにも、脱退を決意したのではないか」と推測した。

ジャニーズ事務所には、生田斗真(36)や風間俊介(37)はじめ、ソロの俳優として活動するタレントも多数、所属している。岡本の父で、ロックバンド男闘呼組元メンバーの岡本健一(51)もその1人だ。

健一は近年、特に演劇界での活躍が顕著で、「海辺のカフカ」や「終夜」で19年度の「菊田一夫演劇賞」、「リチャード二世」では20年度の「紀伊国屋演劇賞」「芸術選奨文部科学大臣賞」などを受賞している。

Hey!Say!JUMPと男闘呼組とでは状況も特性も違うが、「NHK紅白歌合戦」出場グループのメンバーとして活動した後、ソロの俳優として第2の人生を歩むという点は共通しているのではないだろうか。

17年末に「NHK紅白歌合戦」に初出場する際、森光子さんのお墓参りに行ったという岡本は、父から「みっちゃん(森さん)のパワーを胸に、紅白に向けて頑張れよ。これを機に生まれ変わりなよ」と励まされたという。今回、グループから脱退する際にも「自分が決めた道を行け」と背中を押された。父親からのアドバイスを胸に、新たなステージへの1歩を踏み出す。【横山慧】