女優新垣結衣(32)が、来年度のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(三谷幸喜脚本、小栗旬主演)に出演することが15日、分かった。同局から発表された。新垣は大河ドラマ、三谷氏脚本作品に初出演する。

小栗演じる主人公・北条義時の初恋の人で、大泉洋ふんする源頼朝最初の妻、八重を演じる。

新垣は八重について「つらい宿命を抱えながらも心に宿した愛を生涯失うことがなかった、ある意味では秘めた強さを持った女性なのではないかと想像します。諸説ある中、断片的ではありますが八重の人生を知ったとき微かに胸が震えるような気がしました。今作で八重がどのように色付けされるのか楽しみにしています」。

三谷氏の作品を「エンターテインメントそのものという印象」と語り、「シリアスな中にも笑いが、笑いの中に哀愁や鼓舞激励が織り込まれ、さまざまな顔を見せてくれる登場人物たちがとてもチャーミングだと思いながら拝見しています」。会見で三谷氏は「新しい大河ドラマを作りたい」と話しており、「どんなことになるのかますます想像もできません。それも全て楽しみながら真摯(しんし)に向き合っていけたらと思います」と意気込む。

大河ドラマの印象については「時代背景から、登場人物たちの人生は常に悲哀と隣り合わせだけれど、そのぶん皆、濃く、必死に生きていて、その姿が力強く美しい」といい、「そしてその役に時間をかけて向き合う演者の方も、役と共に心身を削りきっと大変なんだろうなぁと。より一層体調に気をつけていきたいです。そして大河ドラマならではの経験や発見に出会えることに感謝していきたいです」とコメント。

共演の小栗、大泉、北条政子役の小池栄子とは共演経験があり「八重にとっても大きく関わってくる役どころを演じられるので、またご一緒できることがとてもうれしいです。豪華なキャスティングで緊張しますが、素晴らしい先輩方のお姿からさまざまなことを学ばせて頂けたらと思います」と話している。