女優の道を生き抜き「大阪のお母さん」と呼ばれた、女優浪花千栄子をモデルにしたNHK連続テレビ小説「おちょやん」(月~土曜午前8時)。

竹井千代(杉咲花)が出演するラジオドラマ「お父さんはお人好し」は、果物屋を営む夫婦とその12人の子どもたちが巻き起こすホームドラマで、千代と漫才師の花車当郎(塚地武雅)が夫婦役でした。第1回の放送は大好評で、見事に女優、竹井千代は復活を遂げます。「お父さんはお人好し」の人気は上々で、千代は大家族のお母ちゃんとして人気者に。一方、天海一平(成田凌)は、脚本が思うように書けず、苦しんでいました。

ラジオドラマ「お父さんはお人好し」への千代の出演は、新聞報道で道頓堀の「岡福」の人々や鶴亀新喜劇の団員も知ることとなった。当時のラジオドラマは生放送が一般的で、放送当日は緊張の中、千代はマイクの前に立つ。ラジオの前では千代の声に耳を傾けるみんなの姿があった。この日の物語は次男・清二の結婚式のドタバタ劇。千代と当郎の掛け合いは順調だったが、千代がせりふを2ページも飛ばしてしまい…。