剛力彩芽(28)が11日、国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2021」のオンラインイベント「Ladies for Cinema Project(レディース フォー シネマ プロジェクト)」に出席した。

剛力はLiLiCo(50)と、世界の女性フィルムメーカーたちの短編映画の魅力を語り合った。その中で「SHIBUYA,TOKYO 16:30」をイチ押し作品に上げた。映画監督を志す女性の助監督が、プロデューサーに長編映画の脚本を持ち込む物語。剛力は「はっきり言わない2人のもどかしさというか…せっかく前に進めそうなのに進めないという、あの苦しさみたいなものが、今の何かを象徴しているのかなと。最後に考えさせられる」と意味深に語った。その上で「特に日本語というのも大きいかも知れないですけど、苦しくなって画面越しに言いたくなる」とも語った。

剛力は、20年の同映画祭の「クリエイターズ支援プロジェクト」に賛同し、3本の短編映画に企画から参画し、主演している。俳優として、映画界で生きる女性として、映画界がどう進展して欲しいかと聞かれると「私は去年、クリエイターズプロジェクトに参加しました。今まではお話を頂いて、出演させていただく形が多かったんですけど企画、打ち合わせにも何度か参加させていただき、自分から『こういうの、作ってみない?』というところから始まる何かを、これからどんどん作っていけるんじゃないか」と振り返った。

その上でコロナ禍の現状を踏まえ「世の中の状況も、すごく難しいところにあるけれど、エンタメは人の心をいやすもの。失ってしまうのは悲しいからこそ、発信し続けたいし、自ら立ち上がって出来ること、声を出して集まる方々が増えたらうれしい」と熱っぽく語った。そして「勇気を持って立ち上がれる人になれたらうれしい」と力を込めた。

剛力は前日10日に、都内で行われた映画「お終活 熟春! 人生、百年時代の過ごし方」(香月秀之監督、21日公開)完成披露報告会に登壇している。ただ現在、3度目の緊急事態宣言下にある地域ではシネコンを中心に映画館の多くが閉まっている状況で、同作品も公開前に難しい局面に立たされている。剛力は「正直、演じる役者としては悔しいですし、苦しい。ただ、やっぱり、皆さんの健康とか、いろいろなことを考えたら、我慢しなければいけない部分かなとも思いますけど…」と苦しい胸の内を語った。その上で「人に会えないとか、外に出られないからこそ、心がどうしても暗くなってしまう、内側に入ってしまうことは私自身あった、なくはないので、だからこそ…映画で届けたいという思いはすごく強いです」と訴えた。