米俳優トム・クルーズ(58)主演の大ヒット映画「ミッション:インポッシブル」シリーズ第7弾が、スタッフが新型コロナウイルスに感染したため再び撮影が中断されたことが明らかになった。

英サン紙が、英国で撮影中だった同作のスタッフ14人が検査で陽性反応が出たことでクルーズら出演者を含む関係者の多くが濃厚接触者として2週間の自己隔離に入ったと報じた。その後、製作するパラマウント・ピクチャーズが、検査で陽性者が出たことを認め、14日まで撮影が延期されたことを発表した。クルーズの代理人からは正式なコメントは出されていない。

「ミッション:インポッシブル」最新作を巡っては、昨年2月に新型コロナの感染拡大を受けてイタリアでの撮影が中断され、撮影再開後も同年10月にスタッフ12人が感染したことで撮影が延期されるなどコロナ禍でスケジュールが大幅に狂わされてきた。そんな状況にプレッシャーを感じていたクルーズは昨年12月、撮影現場で感染予防対策を守らずソーシャルディスタンスを無視したスタッフに対し「今度やったらクビだ」と汚い言葉を交えて怒鳴る音声が流出し、大きな話題となっていた。

今年11月公開予定だった同作は、来年5月に公開が延期されている。当初はシリーズ第8弾も連続撮影し、来年8月に公開を予定していたが、こちらは依然クランクインのめどは立っておらず、現時点では23年夏まで公開が延期されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)