乃木坂46の27枚目シングル「ごめんねFingers crossed」(6月9日発売)で、4期生の遠藤さくら(19)がセンターを務めている。

19年9月発売の24枚目シングル「夜明けまで強がらなくてもいい」以来、1年9カ月ぶり、自身2作目のセンターだ。乃木坂46では過去に12人のメンバーがセンターを経験しているが、複数回務めたのは生駒里奈(25)白石麻衣(28)西野七瀬(27)齋藤飛鳥(22)の4人で、遠藤が5人目。1期生以外では初めてとなる。

ファッション誌「non-no」専属モデルとしても活躍し、小顔でスレンダーな体形でしなやかなパフォーマンスを見せる。清楚(せいそ)で控えめな乃木坂46らしい、純朴な魅力も併せ持つ。

同期の清宮レイ(17)は、同じ選抜メンバーとして見る遠藤の印象について「さく(遠藤)は本当に上手なんです。表情とか、パフォーマンス、踊りも、本当にうまい」と絶賛。「手足の長さも、目の大きさとかもあるんですけど、とにかく引き込まれる。『4期生を代表してのセンター』じゃなくて、もう『乃木坂のセンター』って感じがします」とたたえた。

生駒、白石、西野は卒業している。いずれもグループの「顔」や「象徴」と呼ばれたメンバーばかりだ。アイドル界を席巻する「坂道」グループの礎を作り、層の厚さから「奇跡」とも言われる1期生たちの名前に、遠藤も続いた形だ。大きな期待をきゃしゃな背に受けながら、今年8月に10周年を迎える乃木坂46で、新時代の象徴的存在になれるか注目される。【横山慧】