俳優眞栄田郷敦(21)が、10月スタートのWOWOWドラマ「キン肉マン THE LOST LEGEND」に主演することが6日、分かった。人気ヒーロー漫画の実写化へ向け奮闘する俳優たちを描くドキュメンタリードラマという異色作で、眞栄田はウォーズマン役をオファーされた、眞栄田郷敦本人役。WOWOWドラマも初主演という挑戦の作品になる。

眞栄田は「不安と期待が入り交じってました」としつつ「パラレルワールド的な世界を思いっきり生きたいです。キン肉マンという題材、ドキュメンタリードラマというジャンルのおもしろさ、すてきなスタッフや出演者の方々。やらない理由が見つかりませんでした」と話している。

「『キン肉マン』を実写化しようとするたびに起こるトラブル」を背景に、機械の体を持つウォーズマン役のためトレーニングに励む眞栄田、実写化にまつわるなぞを追う眞栄田や出演者たち-と、フィクションとノンフィクションが混在して展開していく。

眞栄田は「キン肉マン」については、名前を知っている程度だったそう。出演が決まって漫画やアニメを見て「どっぷりハマってしまいました」と話す。プリンス・カメハメが最も好きなキャラクターだそうだが、ウォーズマンに対しては「一番過去を背負ってる。強さとかっこよさはその影響」と理解を深める。

アクションシーンや、特技のサックスを吹くシーンもある。今後、発表になる出演者も最高と語る眞栄田は「絶対絶対絶対おもしろいです。絶対見てほしいです」と力強く語っている。

「キン肉マン」原作者のゆでたまご氏(嶋田隆司氏、中井義則氏)は、眞栄田について「スターの輝きを感じましたし、なにより『キン肉マン』を深く読み込んで分析、理解しているなと感心しました。真栄田さんとウォーズマンは身体能力の高さ、クレバーさ、今後成長し活躍するなど共通点が多く楽しみです」と、期待を寄せている。

また、異色ドキュメンタリードラマについて「うれしさの半面、本当に実現できるのか? という不安もありました。プロットを読むと『キン肉マン』を愛し、実写化に向けて突き進む俳優さんたちの熱い思いを面白おかしく描いていましたし、キン肉マン愛があふれるスタッフさんの強い思いを感じて安心しました」と話している。

 

◆「キン肉マン THE LOST LEGEND」 19年11月、「キン肉マン」の実写版映画「MUSCLEMAN」3部作の企画が進行していた。眞栄田は、ウォーズマン役のオファーを受ける。発表直前、製作チームにトラブルが起こり、眞栄田は役作りとトレーニングに励みながら、実写化をめぐる不可思議な現象を調べる。「山田孝之のカンヌ映画祭」などを手掛けた松江哲明監督。全10回。

 

◆眞栄田の活躍が続いている。19年はTBS系「ノーサイド・ゲーム」、映画「小さな恋のうた」など、昨年はTBS系「私の家政夫ナギサさん」など話題作に出演。今年は7月期のTBS系「プロミス・シンデレラ」や、映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」「東京リベンジャーズ」などが控えている。父は千葉真一、兄は新田真剣佑。183センチ。