ヘンリー王子(36)とメーガン妃(39)夫妻が、4日に誕生した長女リリベットちゃんの名前を巡って英BBCとバトルを繰り広げている。

夫妻はエリザベス女王が幼い頃に家族から呼ばれていた愛称「リリベット」と亡き母ダイアナ元妃から名前をとってリリベット・ダイアナと命名したことを発表。夫妻は最初に女王に連絡し、リリベットと名付けたいと思っていることを伝えたと報じられていたが、BBCは夫妻の主張を否定。王室関係者の「そのような事実はない」との証言を引用し、女王に事前に相談することなく名前を使ったと報じた。

しかし、今度は夫妻の代理人がこのBBCの報道に「女王に敬意をこめてリリベットと名付けたいと事前に伝えており、女王が賛成しなかったら、その名前をつけるはずがない」とコメント。祖母であるエリザベス女王にリリベットの名前を使いたいとの希望を伝え、許可を得ていたと異論を唱えた。

名前を巡っては相談なしに使用したと報じたBBC以外にも、英国内では4月に亡くなったフィリップ殿下もエリザベス女王を「リリベット」と呼んでいたことなどから「女王に対して不敬だ」との声が多くあがっている。

特に王室を離脱し、米国のテレビ番組で王室批判を繰り広げているだけに、なぜ女王の愛称をつけるのかという批判的な報道もある。こうした批判をかわすためか、夫妻の弁護士は「女王に相談なく名前を使ったというBBCの主張は事実無根で、名誉毀損(きそん)にあたる」と警告する文章をマスコミ各社に送ったと英デイリー・ビースト紙が伝えた。

夫妻は法的手段も辞さない強固な姿勢を見せており、生後間もないリリベットちゃんの名前を巡ってのバトルが熱を帯びてきた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)