新浜レオン(25)が11日、東京・日本橋三井ホールで約2年ぶりの単独コンサート「君との時間」を行った。

新型コロナウイルス感染防止対策として来場数を制限した会場内観覧と、インターネットで視聴できるハイブリッドコンサート形式で開催された。ハイブリッドとは「異種の組み合わせ」のことで、コロナ禍でのコンサートでは多くのアーティストが行うようになっている。

令和元年最初の日の5月1日にデビューし、その19年末の日本レコード大賞で新人賞を獲得。演歌・歌謡曲の「第7世代」として注目され、これからという時にコロナ禍で活動は自粛となった。この日の約2年ぶりの単独コンサートも観客数が制限されたが、新浜は会場を見回して「目の前に広がる(客席の)光景に感動しています」と開演早々から声を詰まらせた。

初の生バンド編成で行われ、両A面の新曲「ダメダメ…」「さよならを決めたのなら」を歌った。カバーコーナーではあこがれの新御三家のヒット曲(西城秀樹「ギャランドゥ」、郷ひろみ「セクシーユー」、野口五郎「甘い生活」)を熱唱し、大きな拍手を浴びた。さらにテレサ・テンの「つぐない」や「ワインレッドの心」(安全地帯)「見上げてごらん夜の星を」(坂本九)なども披露した。新浜の歌手としての使命は「演歌・歌謡曲の名曲を若い世代に知ってもらうこと」と公言しており、そうした選曲でもあった。

コンサート中盤には尾崎豊の名曲「I LOVE YOU」を初挑戦のピアノの弾き語りで歌った。演奏開始時、新浜の緊張感で会場がシーンとなったが、無事に“完走”すると、拍手が沸き起こった。

久々のコンサートだったが「コロナでずっとお客様とお会いできていなかったので、会いたいという気持ちが前面に出て、緊張が消えました」。

夏の甲子園の千葉県大会で先日、母校の千葉英和がノーヒットノーランで勝利した。野球部の先輩としてツイッターですぐに祝福したという新浜は「甲子園だけを目指す純粋な姿勢。私も負けずに目標の年末の紅白(歌合戦)、そこだけを見て、頑張りたいと思います」と誓った。